稽古初日(橋本)

昨日は鮟鱇婦人の稽古初日だった。
室内での孤独な作業からは一度解放され、ここからは稽古場での作業になる。

一人芝居であるなしに関わらず、初読みは緊張する。
読み終えて

「つまらん・・・・。」

と言われる、言われなくても内心で思われる事だってあるだろう。
作家のジャッジは稽古初日に下される。

今回は一人芝居だ。
普通のお芝居なら、もし一人の役者が「つまらん」って思っててももう一人の役者が「おもろい!」って言う場合もあるだろう。
(まぁそれが良いか悪いかは別にして、作家のメンタルショックは少しだけ緩和される)
でも一人芝居で千田さんが「つまらん」状態だったら、もう目も当てられない。
作家は書き直しか、演出に全ておまかせするしかなくなる。
緊張感はいつもより増してた。

そして稽古開始。
と言っても稽古場には二人しかいないので、挨拶は一瞬で終わる。
「見参!リバーサイド犬」でご一緒してるから「はじめましてよろしくおねがいします」な訳でもないので、ふたりとも半笑いである。
半笑い状態が長く続くのもあれなので、早速台本をお渡しして、黙読していただくことに。

「・・・あの」

「はい」

「この台詞も私が言うんですよね」

「全部です」

「・・・ですよね」

「です」

沈黙。

黙読終了。
千田さんは複雑な表情をしていた。

「エライこと引き受けてしまった」

まぁこんな感じの表情ではなかっただろうか。
松尾くんも合流して、いよいよ読み合わせ開始。

つづく。

 

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