稽古初日のつづき(橋本)

大体私が「つづく」とか言ったときは要注意だ。
続かん。
でも今回は続きます。

稽古初日。

とりあえず黙読が終了、そして松尾くん登場。

台詞は千田さんが読む。
ト書きは私が読む。
松尾は写真を撮る。

こんな感じで初読み合わせ開始。

読む。ひらすら読む。そして撮る。

千田さんの初読みは神がかっている。

イメージする役の像が読み合わせでかなり立体的に見えてくる。
これは当然経験の部分もあるのだろうが、やはり天性のものが大きいのだろう。
千田さんの声質には特徴がある。
人から声の事を誉められたり時には違うと言われたりするタイプの声だ。
そして千田さんの場合、声は武器とちゃんと自覚して操っている。
客観的に自分の声を評される事に慣れているだろうから、無意識の内に意識化されている部分が大きいので、声を操ることへの柔軟性と伸縮性に長けているんだろう。

私も自慢では無いが低くて良い声と言われるが、最近何を言っても「は?」って返される事が増えてきたので悲しい。

閑話休題。
自分の書いた本を聞きながら、揺さぶられたり、笑ったり、
あーここは削ろうかな。ここは少し補足が欲しいな。あ、誤字。
とか思ったりしながら1時間強経ったところで、制作の今野が来た。
遅いよ!今めちゃめちゃいいところだよ!とか思ってたら終了した。

まぁ内容と質は、初読みとしては十二分の出来だったので、私が満足気に顔をあげると、千田さんの顔は沈んでいた。
暗い顔とかそういう顔ではなく、物理的に顔が下を向いていた。

ああ、燃え尽きたんだなぁ。ジョー。

そんな感じだった。
そりゃそうだ。1時間強ひらすら喋りっぱなしだもの。
熱入ってたもの。
それに、水を呑むタイミングも与えなかったもの。
そういえば、千田さん、俺が長めのト書きを読むやいなや、慌ててコーヒー飲んでたなぁ。

ということで、ひとまず読み合わせが終了。
また二回目の稽古が近づいている。
次はシーン割で読み合わせる予定。
まぁ読み合わせ言うても、合わせるのは千田さんだけなんだけど。

千田訓子一世一代一人芝居、いよいよ開始です。

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