SOM(橋本)

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先日名古屋へ行ってきた。
理由は2つ。1つは前回の鮟鱇婦人でアフタートークに出演していただいた同い年作演出家ニノキノコスターが脚本書いたという公演の稽古場を見学させてもらうこと。もう1つは気晴らし。

気晴らしは大駱駝艦を見て完了。
土着のお祭りで、大須近辺は兎に角良い雰囲気でした。
愛知はトリエンナーレやってたりと何だか楽しそうだ。
そして一路「サ××ド・オブ・ミュージック」稽古場へ。
今回はオレンヂスタafterimageの合同企画だそうで、演出はafterimageのトリエさん、脚本がニノさん、振り付けはafterimageの服部哲郎さん。

稽古場に着いた時には既に稽古はじまっていた。
afterimageはコンテンポラリーダンスグループ(すいません、未見です)ということで、おお、ダンスの稽古場や!って感じかとおもいきや、哲郎さん中心に振り付けの稽古をしている後ろでガンガン台詞に演出というか演技指導をしているニノさんの姿が。
そしてその様子を俯瞰してみつつミザンスやら台詞のニュアンスやらを決めていくトリエさんという稽古場の構図。

とにかく地道!!
ずっと同じシーンの動きの確認だった。

このサ××ド・オブ・ミュージックは10月2日に名古屋で公演を終えられているのだが、稽古場では割りと細かい動き作り、台詞のニュアンスの再構築をしているようだ。
私の予想では通し稽古&通し稽古&通し稽古、って感じかなと思っていたので、意外であった。
しかしこういう稽古の方が、集団の作品の作り方をより深い所で見ることが出来るので個人的にはラッキー。
そして身体表現の目線から台詞を解体して空間を構築していくって難しい事なんだなぁと思っていると、徐々に面白い動きが出来上がっていく。新鮮な感覚だった。
一度公演を行ったものを新たな形に練り上げていくって、やはり力がいる。
一度完成したものをまた新たに完成させるってなんだって話なんだけど、やはりまだこの表現では超えていかないという思いがあるから、粘って粘って新しいシーンを作っていく。そんな面倒なこと普通やらないんだけど、ブロードウェイでは絶対にその経過を行なっていたりする。そういう意味では羨ましい現場だなぁと感じる。

さらに合同公演である。
違う表現と違う表現の組み合わせ。しかも現代演劇とコンテンポラリーダンスとジャンルも違う。

合同公演というと私も随分前に経験したが、意見のすり合わせが本当に難しかった。
というかすり合わせる事なんて出来なかった。
稽古場づくりも難しい。面白いものを面白いと言えない雰囲気があった。
自分の現場でありながら自分の現場でないという特殊な状況で自分にしか出来ないものを作らないといけないという苦行。

そういう意味で、今回のサ××ド・オブ・ミュージックも似たような悩みは抱えているように見えた。
しかし、私が稽古場で見たのは互いの意見が飛び交う羨ましい空気感だった。
さらに言えば自分の団体だけでは出来ない作品が確かに出来上がっているという気概が見える現場でもあった。
それはお互いの表現が全く違うからこそのものだと思う。
芝居でもダンスでもない、「サ××ド・オブ・ミュージック」というジャンルとは何か?を探っていくという作業。
そりゃ新しいジャンル探しなんだから1歩1歩暗闇に足を進める以外に方法なんてあり得ない。

稽古の終盤に出来ていた動きは、動きにさらに規則性が出来て、演者が台本の動きや言葉を織り交ぜていけば、観ていてゾクゾクするものが出来るんだろうなぁと想像させられるものだった。
楽しかった!稽古場の写真撮るの忘れた。
その後はニシムラさんも稽古場に来られて、皆様とお酒を呑みにいかせていただくことに。こちらも楽しい時間。

そんなこんなで弾丸名古屋ツアー終了。
大阪公演が楽しみです。大阪の方、是非名古屋の勢いを感じてくださいませ。

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