幽霊❜はじまりはじめました。(橋本)

先月は色々と決まらない事ばかりで停滞感が凄く、日々モヤモヤしていた訳だが、今月に入って色々と動き出したなと実感を得だしている。
新たな劇場との出会いも楽しみだし、初の出演者との出会いも楽しみだし、元劇団員や仲の良い役者さんとの新たなスタンスでの向き合いも楽しみだし、いつものスタッフの皆様の仕事ぶりも楽しみだし、新たなスタッフさんとの連携も心強く、楽しみだ。

しかし台本は出来ていない。
何をしたいかは分かっているのだが、それだけでは当然言葉や意思が足りない。
なのにこの前へ進んでいく感じ。恐ろしくもあるし、ワクワクもする。
佐村河内氏や小保方さんの気持ちが、わからなくもない。(お前にはわからんわ!って言われるだろうけど)
何が事実かはわからないが、自分のまわりが自分以上に加速して自分を後押ししていただけると、優越感と離脱感が同居していく。
自分は何も出来てない、もしくは完全に出来てないのに優越感に浸ると、危ない。
優越感だけで終れば良いが、自己顕示欲が加速とともに膨張すると、自分が戻る場所が無くなっていく。
加速していくので振り回されないよう、また振り回してしまわないよう、強靭な支柱を持った旗を立てる必要がある。
「ここはいつでも帰ってこれる場所だ」と。
これは今までの公演から導き出された自分の猛省点で、絶対に必要な作業だと最近になって心得た。
旗を見失ったとき、前に加速しているつもりが、誰も、何処に向かっているのか分からなくなるのだ。
旗を見失った瞬間はとても怖い。何処にいるのかわからなくなる。
役者さんはもっと怖かっただろう。
客前にさらされるのは、私のしょーもない自尊心ではなく、役者の体だ。
それでも戻ってこれたのは、役者が、スタッフが倒れそうな旗を必死に支えてくれていたからだけだ。
もっとしっかりとした場所を作って旗を立てて、ここにいると叫び続ける事が出来なければいけないのだ。

とにかく石橋をコツコツと叩いて渡る様に、台本を組み立てていくしかない。
原作ありとは言え、殆ど新作、というか原作を説き伏せて新たな段階へ引き上げる作業が必要なので、新作以上に骨が折れる作業なのかもしれない。
そして扱う題材も、思いつきで進めてはいかん部分があるので、客観的に見る為の資料も多角的に積み上がっていく。
疑いつつ、信じつつ、帰納だけではなく、反証も繰り返していくしかない。

決意表明として。

とにかく楽しみってこと!
良いもの書けそうってこと!
再演論の事、忘れてないってこと!
お客さんはただ楽しみにしてくれていいってこと!

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