オレンヂスタ「白黒つかない」アフタートーク出ます(橋本)

「芸術の秋」という名の下に大阪は演劇公演がそれはもう沢山やっております。
そんな中、名古屋からオレンヂスタが10月11日(土)12日(日)に
インディペンデントシアター1stにて「白黒つかない」という作品を引っさげてやって参ります。

前作「幽霊’」で私がミイラ取りがミイラになる様に幽霊と化していたとき
演出助手として孤軍奮闘叱咤激励してくれていたのが作・演出のニノキノコスターさんで、私が足を向けて寝れない人の一人なのです。
今作名古屋公演は観れてないし台本も読んでないのでどんな作品になっているかは私も劇場で確認するしかないのですが
前作「犬殺しターくんと非実在チーちゃん」は名古屋にて観劇しました。
個人的に大好きだった。それと同時に浮かぶのは「デス電みたいだなぁ」という感想。
それってどうなの?という話ではあるのですが、こればかりは仕方がない。
何故なら私にしてもニノさんにしても、デス電好きは共通してるのです。

おそらく私にしてもニノさんにしても芝居の入り口にドン!と構えてたのがデス電さんな訳で、影響受けない訳がないのです。
私も尼崎ロマンポルノ時代はよく「デス電好きなんだね」と言われた。
これはね、辛い。
お前には何も無い、と言われているようなものですからね。
きっとオレンヂスタも言われてただろう。俺も観て思ったわけだから。

さて、今回の「白黒つかない」の感想が大阪までTwitterやらでバンバン飛んできますね。
どうやらいつもと違うらしい。
その辺りは実際に名古屋で観劇されてアフタートークに参加されたiakuの横山さんがブログで書かれているのでそちらをご確認いただくのが一番良い。

私も自分の作風というものを掴むのに時間がかかっていた。
想流私塾にも通ったり、劇団辞めたりと、迷走した。
「爆弾と海」で客観的に今迄の作品と向かい合い「見参!リバーサイド犬」や「鮟鱇婦人」あたりで意図的に作風を弄った。
(最近また迷走してたから次の一人芝居で調整します)

おそらくニノさんも横山さんの戯曲塾に通い、何らかを掴んだはずなのだ。
なので「白黒つかない」はきっとオレンヂスタにとって、劇作家ニノキノコスターにとってシンボリックな存在になるのは間違いない、はずだ。

「いやでもオレンヂスタとか名古屋の劇団とか知らんし、大阪で手一杯だし」

というあなた。わかります。

でもね、一つ言っておきたい。

蝉が抜け殻から出てくる瞬間見たことありますか?

僕はあります。
小学校1年のとき、ラジオ体操の帰り、家の近くにあった小さな街路樹の下の方で、
えいやよいしょと緑色の羽根をゆっくりと伸ばしている姿を。
ずーっと飽きもせず見てましたね。綺麗なんですよ。縮れて透けた羽根がゆっくりと開いていく様が。
そしたらね、蟻が群がってくるわけですよ。
そりゃそうですよ、脱皮に夢中で無防備ですから。
何分ぐらい経ったでしょうか。
蟻にたかられながらも、その羽根を茶色くして、羽根は固くなり、体を震わせていた。
本体の足によじ登ったりしてた蟻は諦めたのか何処かへいってしまった。
そして蝉はね、飛び立ったわけですよ。目の前で。
残ったのは脱ぎたてホカホカの抜け殻。
ホカホカの抜け殻は少し柔らかい。パリパリに崩れないんですね。

「白黒つかない」はきっと緑色の羽根を広げる瞬間が観れる作品なのでしょう。
そういう作品ってあんまり無い。
秋も深まるこの時期、地中に潜った蝉でもギャーギャー鳴く蝉でもない、まさしく白でも黒でもない、脱ぎたてホカホカな奴を観に行きませんか。

私は日曜日の15時開演回終演後にアフタートークに出ます。
殻を破ったあたりの話を聞ければなぁというのと
「幽霊’」本番直前の打ち合わせ中に「てめぇは白か黒しかないのか!」というような事をニノさんに言って
泣かせてしまった事を詫びにいきたいと思ってますのでそちらもお楽しみにしていただければ幸いです。

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http://orangesta6th.wix.com/index

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