『SERVICE』終了いたしました、文末にお願いがあります(橋本)

公演から一週間近く経ってしまいました。公演が終わった日にバラシて搬出、日付変わって1時頃に打ち上げに合流、4時過ぎまでガハハと飲みまくり、家に帰って8時には家を出て伊丹の学校へアウトリーチ。その後搬出の続き。少し寝て早朝、関空へ行き、また学校へ。3日間は中学生と戯れ、あと1日高校生と戯れた。やっと、今日。まだ休みではない。

遅くなりましたが、ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
小屋入りしてから徐々に空間と俳優が馴染んでいった感覚があるので、あと10ステージぐらいやりたかった。

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ゴムで動いたの、劇場入ってからだったんですよ。
いや実際稽古でやるべきことだったんですけど、強度の問題だったりで稽古場ではなかなかという状況でして。
模型で想定していたより伸縮度が違った。場当たり前に全部組み替えた。
それでも俳優の皆さまも舞台照明班も柔軟に対応してくださいました。
おかげさまで、とても素敵に空間を区切り、拡げ、縮ませる、今回の作品にうってつけの仕掛けになりました。
稽古場でいろいろ出来たらもっと遊べたんだろうなと思うと少し悔しい。

演劇だからできることがやりたい。当たり前のことなんだけど、なかなか出来ない。
ドラマや映画や現代アートで出来ることではなく、俳優の力と戯曲の力とスタッフワークで舞台に時間を組み上げていく。
私は空間の中で俳優が魅力的に見えればまずは満足なので、今回は俳優を楽しんでもらえる舞台になっていたんじゃないかなぁと思います。皆さま本当に素敵な俳優でした。

ヤングチームの畑中咲菜ちゃん、西琴美ちゃん。私より10以上年下だ。
咲菜ちゃんに至っては10代だ。(そういえば10代演出したの初めてだ)
二人とも本当に勘が鋭い。対応力早い。本の本質の部分をひょいと抉る。
二人は好対照で、咲菜ちゃんは自分の天真爛漫さを出せば出すほど舞台で輝くタイプ。
西琴は天真爛漫さを抑えれば抑えるほど零れてくる魅力がある。
同じ舞台に二人がいるとよい温度のバランスが取れる。打ち上げで憧れの俳優さんに会ってキャーキャー言ってる姿はほんと何処にでもいる女子なんだけどね。

中堅ヤング寄りチームの阪田愛子ちゃんと福井千夏ちゃん。背丈が小さい、ということがここまで本を書かせるのだ。
いや、小さいからって訳ではないのですが、二人はまず作家に「書かせる」俳優だと思います。
どちらもその背丈からは想像できない内面の蠢きを沢山持っていて、書く上で核になる部分がある俳優だ。いてくれると筆が進む。とてもありがたい。
愛子ちゃんは陰を美しく見せれるし、千夏ちゃんは陰を陰として確立できる。どっちも陰なのかよって話なのだが、ごめん、陰だ。でも、見かけはそうじゃないから、観客を良い意味で裏切れる。これからさらに大きくなるでしょう。背丈ではなく。背丈はそのままでいてほしい。なんというか二人は一緒くたにする俳優じゃないんだけど、良いコンビでした。

中堅ベテラン寄りチームの大沢めぐみさんと小野亮子ちゃん。私よりちょっとだけお姉さん。
二人とも普段の物腰柔らかいから楽屋で丈二さんやヤングチームのおもちゃにされてるときがあるんですが、そのおもちゃにされ具合もちょうどいいバランスで居てくれる。舞台でももちろんだ。というものの、お二人は対照的とも言える俳優さんだなー
大沢さんは、いるだけで、成立してしまう怖さがある。ダメ出しすることほぼなかった。犬の役なのに。ちょっと自分の中で衝撃的なことでしたよ。犬にダメ出しほどんどしないって。絶対するでしょ。「そういう鳴き方とか立ち方とか居方とか止めて!」って言いたくなるでしょ普通。言わなかった。
演出をダメにする俳優かもしれない。ダメになりたい。
小野ちゃんは、「俳優設計」にも参加してくれたりリーディング公演にも参加してくれたりと、本公演以外での関わりが多かったのですが、今回やっと本公演。声にも、体にも、思考にも宿った魅力的な癖というか、そういうものがある。我が強いというわけでもないのに。不思議。その癖を演出が間違えて矯正しようとするとテコでも動かない。でも、ピースがはまったとき、爆発するんですね。演出が試される俳優。ダメにさせない。

そして早川丈二さん。
私の作品の様に「暗すぎるよ!溺れるよ!」みたいな芝居に、こういう方(稀有な存在なのでなかなかいないのですが)は絶対に必要なんだなと初めて気づかせてくださった、恩人です。一人芝居「生キテマスカラ」では演出に100%はめ込む形だったのですが、今回はある程度丈二さんに私の本の中を泳いでもらうことが大事だと気付いてからは、ミザンス以外はお任せ状態でした。女子たちに囲まれるのって一見楽しそうだが、ストレスもあるはずなんです。そんな部分はほとんど見せず、この人に着いていけば大丈夫と思わせてくれる俳優さんです。いや、単純にかわいい子達に囲まれて楽しかったのかな。
とにかくこの人のサービス精神が、この世界を中心にあったことが、とても大事なことでした。

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今回は尼崎ロマンポルノ時代からの舞台美術、照明、音響チームだったのですが、今回のグルーブ感は半端じゃなかった。
3人とも最初に台本読んだときの「?」感すごかったのですが、稽古に来てくれたりお話ししていく内に、核心を勝手に見つけてくれるんですね。勝手に見つける、っての、本当難しいことなんですけど。とても大事なチームになりました。
このチームが万博設計が在り続ける力そのものなのかもしれないです。

今回は原さんと初セッション。まぁ、なんか、たぶんお互いわかったようなわかってないような、みたいな空気で作れたことを演出が勝手に解釈して作品にあげてるので、まだお互いわかってないんだと思います(笑)
でもこのまだお互いの取り扱い説明書分かってない感は、今後に繋がる新たな方向性とも取れて今からワクワクしてます。

制作陣は今野に加えて竹内桃子ちゃん、そしていつもの秋津ねをさんが布陣に加わり、小屋入りしてからの安心感が半端なかったです。もっと早く頼めってねをさんにはいつも怒られるんですけね。これからも何卒。大好き。

 

しかし演劇はお客さんが客席にいて初めて始まる部分が大きいというかほとんどなのでね。
来ていただいた皆様、本当にありがとうございました。遠方から観に来てくださったも多くいらっしゃいました。本当にうれしいです。しっかり作品で返せるように精進します。
あまり作品が合わなかったな、という方、うちは色々違うバリエーションを用意しておりますので、また、是非。

「俳優を素敵に見せる」という部分だけは変えませんので。

それではあまり長くなってはあれなのですが、最後に一言。

車の事故の件はまぁ、財布が大いに痛む結果だけで済みました。
ほんとによかったです。よかったです。。よかったです。。。

今日から霞しか食べれません。

募金、食材、お待ちしております。

いや、仕事ください。

演出が一番好き。

チラシも作ります。

本ももちろん。いま、良いネタいっぱい持ってます。

ご依頼(浄財)は下記フォームよりお問合せください。

 

切実な冗談はさておき、作品内容に関してはまた後日。
作演出としての自分には、まだまだすぎるし、いろいろ思ってます。

万博設計
橋本匡市

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